2013年12月18日水曜日

振り物とストロークの中のグリッド

なかなか練習時間が取れないこの頃ですが、振り物を多く練習してます。
そういう気分です。
一つのバッグに入れて色々持ち運べるから、自転車でふらっと公園に行くのにちょうどいいです。
寒い中で練習しても手を壊すこともないし。寒いけど。

手で叩くタイコを中心にやってきて、何年もそのテクニックが先行してたんだけど、振り物は少しずつ練習して少しずつ本番でも使って、だんだん使える楽器やシチュエーションを増やしてきた感じです。
いつもいつも使うわけではないけど、この曲で使うといいんじゃないか?みたいな時がたまに訪れます。普段の準備は大事ですね...

カシシ、シェケレ、最近始めたマラカス、一番ポピュラーなタマゴ、ポピュラーかどうか知らないが使い勝手のいいバナナ、手作りの貝殻シェイカーや化粧水ボトルシェイカーなどなど。鈴とかヒヅメも含めてもいいかもしれない。
(知らない人には何のことか分からないのも...ありますね。)


振り物は、色々なドラムアンサンブルの中でグルーヴを出すのにけっこう重要な役目を担います。ドラムセットでいうとハイハットの役割に近いでしょうか。
過小評価されてると言われることも多いですが、場所によって位置づけがけっこう違うように思う。縁の下の力持ちっぽかったり、ダンサーの片手間だったりもするし、派手なソロもできる。打楽器が多くない編成だとリズムの中心にもなるし。
今はYoutubeがあるので、色んなコンテクストでの使われ方を簡単に観ることができて、勉強になります。キューバのシェケレ、マラカス、コロンビアのマラカス、ブルキナファソのジャバラなど、勉強というかビックリの連続です...

たいがい高めの帯域の音ばかり出るので、ひとりで練習すると飽きやすいというところはあります。なので最近は何種類も持ってって、どんどん持ち替えながら練習してます。
あと、やり始めた時は、手で思いっきり叩く太鼓に比べて「のれんに腕押し」な感じで物足りなかったけど、それは半分は下手なせいでしたね(笑)。
「のれんに腕押し」じゃないヒットが打てる(?)ようになってくると気分も変わる。
太鼓も上手くなる気がします。
太鼓は基本的にダウンストローク(打ち下ろしたとき)しか鳴らないけど、振り物は「振り上げたとき」と「振り下ろしたとき」鳴ったり、「右に振ったとき」と「左に振ったとき」鳴ったりします。
そうすると、ストローク(振り)の中でチェックポイントというか、厳密にコントロールしないといけない点が倍あるわけです。
実際は太鼓でも、打って鳴らす音符の前のどこかの位置(音を鳴らさない位置)にもグリッドが立っているのですが、そこはあくまでベストエフォートというか、どれくらい正確にそこが取れた結果「打った音」が鳴ったのかは検証のしようがないところがあります。
(意味が分かりにくい話ですが、裏拍を叩くときの体の中の感覚を思い出してもらえれば分かるかと思います。)

というわけで、振り物をやるとストロークのコントロールが全方位的に正確になるかもよ、という話でした。

2 件のコメント:

  1. 武田ヒロユキ2013年12月25日 23:50

    振り物は、作りが素朴な分、より演奏者の肉体の動きに密接に結びついている楽器だという気がします。ハードとしてもソフトとしても、デジタルの対極にあるというか。自分も大いに興味あります!

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    1. 武田さん!
      興味ありますっていうかすでにバリバリ使われてるじゃないですか...笑

      動いたら漏れなく音になりますという感じですよね。
      言われてみれば形も、一個一個ぜんぜん違いますね。

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