なんか据わりのいいタイトルを思いついたので、このテーマで書いてみることにしました。
さっきの繰り返しになりますが、右にはみ出したくない人も、左にはみ出すのがそんなに気持ちいいわけじゃないんです。
でも一番イヤな事態を避けるためにこうなりがちなのではないかな。
リズムの話です。
シグマ=標準偏差、偏りの大きさの平均(みたいなもの)ということでいいでしょうか。
二乗して平均して平方根とるみたいなので、平均ではないですね。
なんで平均じゃないんでしょうか。イマイチ強烈な興味が湧かないのでWikipediaを閉じてしまいました。
「何回も同じこと(を目指して)やったときのバラつき」について話したいだけなんだけど、語呂がいいからシグマって言ってみました。
タイム。タイム感、どっしりしたタイム、スピード感のあるタイム、前ノリ後ノリ、いろいろ言います。
かなり深い話にもなりかねませんが、そういう話は飲み屋でするとして(飲み屋でするのが適切な話題かどうかはケースバイケースです)、まあメトロノームより相対的に速めに音を出してるのか、それとも遅いのかという話だと思ってください。
速いといっても、メトロノームや一緒に演奏する人よりテンポが速いとどんどんズレていきますから、速いというのは打点が毎回(メトロノームや人より)早い傾向があるけどどんどん速くなってるわけではないです。
遅いのも同じです。
ただし一緒に演奏する人は影響を受けて変化するので、様々な現象が起きますが、この話も飲み屋ですることにしておきます(演奏の直後にこの話をして、お酒が美味しくなるかどうかはケースバイケースです)。
と前置きが長くなりましたが、この図を見てください!
メトロノームと一緒にタン、タン、と叩いてみたとして、だいたいちょっとズレますよね。
上手い人はピッタリに聴こえたりしますが、でもミクロではズレてるはずです。
上手い人だと拡大図が必要なので、まあわりとヨタヨタとした人が何回もやってみて、累積した結果をグラフにすると、たぶんこういうふうになるはずです。
横に4つ刻んである目盛りが、メトロノームの音の鳴ってるところ(時点)だと思ってください(グラフを作るのがめんどくさすぎて4拍で終わりました)。
ふつうに考えると、メトロノームの音の時点を中心として前後に分布するのかな。と思います。
たぶんこういういわゆる釣り鐘型の、正規分布に近いものになるんじゃないかと思います。
が。実際はこういう人ばかりではない。
走りがちな人と遅れがちな人というのはいます。
走りがちな人と遅れがちな人というのはいます。
そして、すごくバランスのいい人を除いてけっこう皆どっちかだったりします。
いつもじゃなくても、こういう場面では走りがち、とかね。
おそらく走りたいわけでも遅れたいわけでもないんです。
おそらく走りたいわけでも遅れたいわけでもないんです。
打楽器でいうと、メトロノームより速めに叩きたいとか、遅めに打ちたいとか、常に思ってる人はなかなかいないと思うんですけど...どうですか?
まあここんとこはゆったり打ちたいとかあるけど。常に後からついて行きたい!先頭を走りたい!っていうことはないと思うんですよね。
しかし、走りがちな人と遅れがちな人というのはいます。
どっちかというとこれは、「遅れたくない」とか「走りたくない」んじゃないかと思います。
さっきの分布図でいうと、遅れたくない性質の人は、目盛りより右にはみ出てしまった音がすごく気になります(自分はどっちかというとこっちタイプです)。
走りたくない人は、左にはみ出たとこが気になります。
それを避けようとして、こうなるんじゃないですかね。
さっきの繰り返しになりますが、右にはみ出したくない人も、左にはみ出すのがそんなに気持ちいいわけじゃないんです。
でも一番イヤな事態を避けるためにこうなりがちなのではないかな。
ということを、しばらくまえに思いました。
まあ前とか後ろにタイムが寄ってたらダメなのかというと、別にそれでよければそれでいい...というか何がどうでも自分がよければなんでもいいんですけど。
もしも直したい、直していく必要がある場合は、どうしたらいいでしょうね。
自分の性質に気づくことで、この右寄りとか左寄りなのを直すっていうのはひとつですよね。
要するに前か後ろどちらかに外すのが怖くて、ど真ん中じゃなく、それなりの安全圏を狙ってる状態なので、無自覚じゃなくなればもうちょい真ん中を狙うようにもなります。
ただ、これはなんせ性質というか気質というかそういう部分もあるので、本質的にはけっこう変えられないのではないかという気がしています。
最初の図に戻ってみれば分かる通り、人間がやってる以上必ず前か後ろに外れるので、前に外すのがイヤか後ろに外すのがイヤかという好みの問題です。この好みが無くなったり逆転するというのはかなりレアかと思います。
せっかくだから「シグマ」にも登場してもらいましょう。
もっと変えやすいファクターは、シグマじゃないですかね。
このグラフでいう釣り鐘の「横幅」ですね。
どれだけ思ったとこに正確に音を出せるかという部分です。
上の図の人たちが正確になると、それぞれこういう感じでしょうか。
主に自分の演奏のときの気分とか、上達の過程とかを振り返って書いてるだけなので、まあその程度の話ですけど...
ところで、どこかで読んだ話で、「トップアスリートのここぞというときのプレイのバラつきは正規分布になっていない」みたいな話があったんだけど、誰か詳しく知ってる人教えてください。
それってかなりヤバいことですよね。
トップミュージシャンでも似たようなことがある気がしてます。
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